バトルえんぴつとは、鉛筆を転がして上向きになった面を乱数として使用するゲーム。またそれに使用する鉛筆。バトエンと略される(スクウェア・エニックスの商標)。主に小学生に人気を博している。
概要[]
原型にサイコロえんぴつがある。これは鉛筆の6つの側面にそれぞれ1~6の数字が刻まれており、サイコロと同じくゲームに使用したり、マークシートの解答を運頼みにする時に使うこともある。(試験場への持ち込みが禁止されている場合もある)
バトルえんぴつは各文具メーカーによってデザイン、ゲームシステムに統一性が無いが、大半は二人で交互に自分のえんぴつを転がして、出た面に書いてある文章に従って勝敗を決める、という単純な物が多い。当然鉛筆としても使用できるが、削っていくうちに文章が読めなくなれば普通の鉛筆になる。形状は五角形のものもあるが、六角形のものがポピュラー。
トレーディングカードゲームと同様にトレーディング、コレクションの対象となることもある。類似商品に占いえんぴつがあり、転がして出た面に書いてある文章で、その日の運勢を占う。
スクウェア・エニックスのバトエン[]
最も有名で多くのシリーズを発売したのは旧エニックスおよびスクウェア・エニックスである。代表的なものが自社のゲームソフトである『ドラゴンクエストシリーズ』のキャラクターを用いたものであるが、他社でも過去には『スーパードンキーコング』や『ポケットモンスター[1]』、『ロックマンエクゼ』、『デュエル・マスターズ』等の鉛筆も販売していた。以下、ドラゴンクエストのバトエンについて解説する。
ルール[]
六角柱の鉛筆にモンスターや人間(プレイヤーキャラクター)が描かれており、各面には行動が記されている。さらに底面には「●」や「★」といった属性が刻まれている。
プレイ人数は2人以上。3人以上の場合はバトルロイヤルもチーム戦も可能である。交互に鉛筆を振って、出た面の記述に従う。鉛筆にはそれぞれヒットポイント(体力)が設定されており、例えば「●に30のダメージ」とあった場合、敵である●属性のキャラクターのヒットポイントを30ずつ減らす。ヒットポイントが0になったキャラクターは戦闘から除外され、最終的に生き残った者の勝ちである。
オプション[]
- おたすけ消しゴム
- 鉛筆と同様6角柱の消しゴム。各面には行動が記されており、鉛筆の代わりに振ることができるが、1ゲームで1回しか使えない。
- キングバトエン
- ボスキャラクターが描かれた巨大な鉛筆。通常の鉛筆の2倍のヒットポイントを持つ。また、●や★などの属性が底面ではなく面ごとに存在し、振る度に変化する。▲という他とは全く違う属性のものもある。キング1本に対して通常の鉛筆3本のチームで挑む。
- アイテムキャップ
- 武器などのアイテムをモチーフにしたキャップ。鉛筆によっては「そうび」面があり、これを出した場合は任意のアイテムキャップをはめることができる。キャップも鉛筆同様の6角柱であり、次回から鉛筆の面とキャップの面の両方の記述に従う。ただし装備の重複は不可。
- 配合パイプ
- 2本の鉛筆を連結するパイプ。ドラゴンクエストモンスターズの配合システムがモチーフである。これに対応した鉛筆にはゲーム同様に系統が割り振られており、パイプの指示する組み合わせに従って2本の鉛筆を繋ぐ。次回から鉛筆を繋がったまま振り、両方の鉛筆の面の記述に従う。これもアイテム同様、重複は不可。
脚注[]
- ↑ ポケモンは旧エニックスからの発売終了後、他社から類似商品が出た。
外部リンク[]
- ドラゴンクエスト バトエンG(スクウェア・エニックス)
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